前回交換から2万キロ程走行車両のCVTオイル交換の御依頼を頂きました。
弊社での依頼は初めてとの事で、
「推奨交換距離は2万~5万㎞となっています。早めの交換とゆう事良いでしょうか?」
と御確認させていただきました。
金ラック上が新品部品・新聞紙上が交換部品
概要
車両情報
ダイハツ ミライース
初年度登録 平成29年10月
型式 DBA-LA350S
交換内容
CVTオイル交換
ストレーナー交換
Oリング交換
オイルパンガスケット交換
ドレンガスケット交換
整備書の確認
手順や規定トルク等を確認します。
弊社は整備振興会に加入していますので、「FAINES」にて確認します。
左・CVTフルード交換作業書
中・オイルパン脱着作業書
右・ストレーナー交換作業書
内容は「大人の事情」で一般公開できません。
ドレン取り外し
まずはドレンプラグを外しオイルパン内のCVTオイルを抜きます。
オイルパンの取り外し
オイルパンの周囲のボルトを外しオイルパンを外します。
ボルトは対角線上に脱着と教わったことがあります。
最後の1本を外す時は落下防止の為にオイルパンを押さえながら外します。
ストレーナーを外します
3本の爪でひっかけてるタイプです。
外した瞬間に内部のオイルが出ますので注意が必要です。
ドレンプラグを外して2L程・オイルパンとストレーナーを外して1L程
大体3L程抜けました。
清掃
早め交換をされているお客様ですが、鉄粉が磁石に蓄積していました。
ウエスで拭き掃除後、パーツクリーナーで洗浄し、エアーをかけます。
2つのGK(ガスケット)の交換とストレーナーにOリングの取り付け
ドレンプラグのガスケットは固着している場合があります。
ダブルパッキンに注意する必要があります。
ストレーナーの上部の挿入部のOリング取り付けます。
オイルパンガスケット密着部の清掃脱脂を確実に行います。
組み付け
トルクレンチを使い規定トルクで対角線のボルトを締めます。
ドレンプラグを仮付けします。
オイルを補充します
オイル詰りを起こしやすい機構ですのでチェンジャーを使いチリや埃が混入しないよう抜いた量を補充します。
オイルを潤滑します
エンジンをかけ、暖気します。
シフトを各レンジで10秒ずつ保持しオイルを機構内に潤滑します。
全レンジで5回繰り返します。
再度オイルを抜きます
ドレンプラグを再度取り外します。
今回も2L程抜けました。
新品のドレンガスケットを装着し、ドレンプラグを規定トルクで本締めします。
オイルを補充し潤滑後、ゲージを確認します。
全容量が5.7Lです。
本作業で5Lの交換となっています。
オイルが温まっていますので、真ん中の穴と上の穴の間(HOT範囲)におさまっているか確認します。
今回は早めに交換をされるお客様で、ストレーナーの交換もありましたので、この内容となっています。
オイルのみの場合や汚れが酷い場合は【抜いて潤滑】の工程を軽自動車で3回以上、普通車で4回以上繰り返す場合もあります。
ボンネット内部、洗車仕上げをし納車となります。
この度は、弊社に御用命くださり、ありがとうございます。
この内容にて、お客様のご安心につながれば幸いです。
整備書や御指導を基に、弊社では上記の作業内容をおこなっています。
日々、工夫し改善や向上を図っています。
お気付きの点やご質問ご要望などありましたら、お知らせ頂けると嬉しく思います。
今後とも、よろしくお願いいたします。
またのご来店をお待ちしております。